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2015年10月11日日曜日

閲覧注意度【中】 室内実習「ホネ標本の作りかた(大人向け)」体験報告 1/4

番茶とルイボスティ合わせて少しミルク突っ込んだ謎茶がマイブーブな・冷蔵庫の主・ですこんばんは。
前回に続き、また博物館がらみのネタです。
長いから2~3回に記事を分ける予定。



以前から参加したくてウズウズしてたけど、いつも人気高くて抽選になってしまうとの事なので諦めていたホネ標本作成の、いわゆるワークショップというヤツに行ってきました(*'▽')



場所は大阪市立自然史博物館。
イベント名は 、
 ↓  ↓
室内実習「ホネ標本の作りかた(大人向け)」

普段のイベントで希望者多数になった場合は、子供優先で~って事が多いのですよ。
でも、この大人向けってやつの時は鶏頭を使った標本作りをするので、少し難易度が高い事もあって、大人向け(かつ大人優先)となっておる模様。
ちなみに、普通の子供優先のホネ標本の時は、鶏の手羽先からホネ標本を作ってるみたい。


そんなんって何時やってんの?どうやって調べるの?という方もいはるやろね。

大阪市立自然史博物館の場合は http://www.mus-nh.city.osaka.jp/index.html の公式サイトに飛んで、ページ上の方にある〔→イベント〕のトコをクリックすると、当月から二か月先までのイベントカレンダーが見れるようになってまふ。

どこかわからんっちゅー方はこちらから→ https://www3.mus-nh.city.osaka.jp/scripts/event.exe

今回行ってきたやつは9月に行われたので、今はイベントカレンダーでは見れません。
なので、連絡用メールに書かれてた内容貼っておきます。


●日時:2015年9月23日(水・祝)午前10時~午後4時
●場所:大阪市立自然史博物館 実習室
(博物館南側の事務所入口からお入り下さい)
●持ち物:筆記用具、昼食、エプロン(又は白衣など)、まち針又は標本針(30
本程度)、20cm×20cm程度の発泡スチロールの板(又は、大きめの食品トレイな
ど)、作ったホネを持って帰る容器(持ってきた板やトレイが入る厚みのある
箱)、タオル、台所用の使い捨ての薄手の手袋。
●参加費:500円
●内容:ニワトリの頭骨の骨格標本を作ります。材料は食材として売っている物
です。皮を剥いて、目玉や脳を除去し、肉を除去して、漂白して仕上げます。




というわけで、回想開始・・・の前に~~~

↑の一文にある (博物館南側の事務所入口からお入り下さい) について補足。
これは他の大阪市立自然史博物館でのワークショップや、「なにわホネホネ団」への見学希望等の方なんかも同じ入口から入るよう指示されます。
情報センターや博物館からは(基本的には)入れないのでご注意を。

↓画像はGoogleマップさんより流用

マップ左側にあるJR・地下鉄で来られた方は、大きな交差点から公園に入り、T字になってるとこを右に進んでいきましょう(紫破線)。
グレーの●の辺りで「←博物館植物園はこちら」的な看板があり、左側の道に誘導されると思いますが、左には行かず、今の大きい道にそってもう少し進みましょう。
なんかこれ一般は入っちゃダメっぽいかな?って感じの入れそうなトコが見えてきますが、一つ目は入っちゃダメなトコです。
二つ目にある、右側車道の向こう側に食べ物屋の「すき屋」の看板が見える入口が正解への道(赤破線)
建物に入ってすぐ左に守衛室があるので、「○○に来ました」と告げるとカラーシール(使用される部屋等によって色分けされて、見分けられるようにしています)を渡されるので、胸元等の見えるところに貼ってから目的の部屋へ進みましょう(大抵の場合、建物に入ってすぐ見える場所のホワイトボードに誘導が書かれています)。

それ以外で博物館にご用の方で、特別展だけ観たい・無料で入れる情報センターにだけ用があるという方はオレンジの破線のルートを、有料の植物園や博物館本館に行きたい方はピンク破線のルートを通ってください。
情報センターに入った後でも博物館本館等有料エリアへのチケットは買えます。


↓画像はGoogleマップさんより流用

もいっちょ空撮版ぺったん。











それでは回想開始(*'ω'*)





改めまして、この日の内容は、「鶏の頭の骨格標本」の作成です。
作業手順や作成時の注意点等が書かれた用紙がもらえます。
初心者にはいくら細かく書かれていてもこれだけではちょっと~と心配になるかもしれませんが、作業する各テーブルごとに補助スタッフさんが付いてくれるので、すぐアドバイス貰えるようになってました。





タイムスケジュールはこんな感じ。
割と一日仕事です。





特大模型や、完成した実物鶏頭骨格標本などを使って、注意するポイントや、こんな形をしているんだという説明を受けます。
青シャツのお姉さんは、大阪自然史センターのスタッフであり、なにわホネホネ団の団長でもあられるニシザワマキコさん。
バンダナのお兄さんは、なにわホネホネ団の団員さんで今日の補助スタッフの御一人。
手に持ってる巨大模型を作られたのもこのお兄さん。




それではドン。
こちらが今回用意された道具と鶏頭です。
今回使用する鶏頭は「名古屋コーチン」の頭です。
鶏頭というものはあまり店頭には無いにせよ、探せば食用として売られてたりします。
大型犬を飼ってる皆さんなら、鶏頭水煮缶として加工された物なら見たことあるのんじゃないかな?
なお、鶏頭水煮缶を使っての標本作成は出来ません
あれは骨まで柔らかくなるほど加熱してますから、作業中にボロボロになってしまうと思われます。


そうそう、今回名古屋コーチンの鶏頭を使用してますが、これには訳があります。
一般的なブロイラーは40~50日ほどの飼育期間を経て、ある程度大きくなったらすぐ食用に加工されてしまいます。
この段階では、高栄養飼料により体は早く大きくなったもののまだ骨が発達しきっておらず、骨がもろかったり結合部が緩かったりして破損やすい為に、素人が標本作成するのには向いていないのです。
一方、名古屋コーチンをはじめ、「地鶏」と銘打って売られている鶏は、その地鶏としての定義の中に「80日以上の飼育」が定められているので、肉もそうだけど骨もしっかり成長しているので、その分失敗が少ないのです。




手と並べて大きさを見てみましょう。
え?素手で触っていいのかって?
もちろんです、これは食用として売られているものですから、安心安全です。
でもまぁ、生肉触りまくったそのままの手をぺろぺろしちゃうのとかはダメでしょうがw


ではでは、まずは標本には不要な皮を剥ぎ、目や舌骨と呼ばれる舌とそこから繋がってるパーツを取り出しましょう。



キッチンバサミでチョキチョキ。
トサカの下にあたる部分が思いのほかがっつりくっついていて剥がしにくいですが、あせらず少しづつ切り進めていきましょう。


左上に見える松の葉のような形のものが舌骨です。
舌の中と、舌の付け根から伸びてアゴ添いに耳の後ろまでくるりんと添うように付いています。
首を落とす処理の段階で先の方が切られてしまってる場合もあります。

さすがに文字だけではわかりにくいので、資料用画像お借りしてきましたのでぺったん。


全部資料借りてうpればいいじゃんとか言われたら僕の存在意義やらが揺らぐので、聞こえなかった事にします(*'ω'*)

眼球は、マンガのようにポンっと外れるようなモノでは無いですw
眼球と頭骨との隙間を、小さいハサミやピンセットなどで切ったり剥がしたりしつつ、最後の難関頭骨内部に繋がっている視神経を切り離すか引っこ抜きます。
眼球の中には強膜輪というドーナツ型◎の骨があるので、それもあとで取り出します。
眼球を取り出す時によく眼球を傷つけてしまって焦る方がいますが、強膜輪があるのは眼球の前面部、ほじほじする際に傷つけてしまう恐れのあるのは後面なので、前面さえ気を付けていればなんとかなります。




皮・目・舌骨を外し、取れそうな肉っ気があればそれもチョキチョキほじほじ。
ここではまだ無理して綺麗に肉を取ろうとしなくても大丈夫、というか、無理すると細くもろい骨もチョッキンしちゃう危険の方が高いので注意。
あらかた取れたら、後頭部の首に繋がってた穴から脳みそを掻き出しましょう。
水を流しながら、一部ホネホネ業界で「脳ブラシ(世間一般では歯間ブラシとして薬局等で売られている)」と呼ばれているモノでホジホジグリグリして、頭を空っぽにしてやりましょう。


そこまでできたら、今度はお鍋攻撃です。
これは、肉を加熱する事により、除肉作業をやり易くする為です。
さらに鍋の湯には、豆の下ごしらえにつまみ入れる・・・どころじゃない量の重曹も入っており、さらに肉を柔らかくし除肉しやすいようにとなっています。
グラグラ煮込むのではなく、軽く火が通る程度でOK。

ちなみに、肉は加熱後がんがんほじくっていけるけど、脳みそを加熱するとカチカチになってしまい小さな穴からでは取り出しにくくなってしまうので、脳みそ掃除はしっかりめにやっておきましょう。






なんか全然書き進まないからいったんここで区切って公開。
続きはそのうち。


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